
【令和特別企画】「NOモーションの例のやつw」インタビュー
2018年5月13日、突如ツイッターで世界的に拡散された「NOモーションの例のやつw」。
https://twitter.com/ksmtknit/status/995533582297841664
様々なメディアでも紹介され、ゲームファンはもちろん、ゲームファンでなくても見たという人は多いのではないでしょうか。
そんなびっくり動画の公開から約一年、今回は令和特別企画として『NOモーション。』のお二人と、「NOモーションの例のやつw」を撮影&ツイートした『チインケ=トモサカ』さんにインタビューをさせていただきました。
「NOモーションの例のやつw」の真相が読めるのは無敵時間だけ!

無敵時間(以下「無敵」):
本日はよろしくお願いします。
まず、お二人にとってスト2モノマネはどういったものだったんでしょう?
NOモーション。矢野ともゆき(以下「矢野」):
実は今回の動画が話題になる前の年にフジテレビの番組に出演して、原型となったネタで優勝したんです。その時の動画がyoutubeで170万回再生されて、でも、誰かが勝手にアップした動画だったので消されちゃいましたね(笑)
NOモーション。星ノこてつ(以下「星ノ」):
しかも名前が間違ってて「NOエモーション」になってる(笑)。
無敵:
その番組でスト2モノマネを披露することになったのはどうしてですか?
矢野:
もともと、楽屋で芸人仲間に見せてた内輪ネタだったんですけど、「なんでオーディションで見せないんですか?」って言われてて。そしてたまたまオーディションの最後、ついでにやってみたらプロデューサー陣にウケちゃったという(笑)
星ノ:
この時はまだ遊びの延長だったし衣装もない段階だったね。
矢野:
番組で披露した時も細かい所が間違ってたり、いい加減な所もありましたね。昇龍拳の向きが逆だったり(笑)
無敵:
そこで手応えを感じて、本ネタとして洗練されていくわけですね。ちなみに今のネタの流れになったのはいつ頃なんですか?
星ノ:
ちょうど「例のやつw」の動画がアップされる直前くらいですかね。内容はネタの持ち時間に応じて技の応酬で調整しています。
矢野:
波動拳をジャンプで飛び越えたりとか、小足連打でピヨらせることもあったなあ。
星ノ:
あったあった(笑)。でも結局、45秒っていう尺に落ち着いて、「例のやつw」も結果的に見やすい長さになってたんじゃないですかね。
無敵:
ニュースサイトで完全再現!なんて紹介されたりしていますけど、クオリティが高いですよね!
矢野:
ネタ自体に脚色している部分もあるので、実は完全再現ではないんですよねw。サバ折りの声も初期は「エイッエイッ」だったし、本田がやられた時の「うーわうーわうーわ」っていうエコーがかかってる部分だけスーファミ版だったり。でも、こうした方がネタ的には面白くなるし。
星ノ:
「やられ声だけスーファミ版じゃねーか」って言われたりするんですけど、その通りなんですよ(笑)。むしろ気がついてくれて嬉しいですね。

無敵:
「例のやつw」が撮影されたのは、2018年5月13日に埼玉県深谷市で開催された『セレクト・コレクト』というレトロゲームのイベント会場でしたが、このイベントに出演したきっかけは?
https://twipla.jp/events/302766
星ノ:
イベントに協賛していたBEEPさんがテレビで僕らのネタを見てくれていて、来てほしいというオファーがありました。
https://twitter.com/BEEP_SHOP
矢野:
実は・・・僕は前日まで北海道の実家にいたんですけど、事務所から急に連絡があって。レトロゲーム好きが集まるイベントっていうこともあって、帰りの予定の飛行機をキャンセルしてすぐに関東に帰ってきたんです。
星ノ:
ゲーム好きの人達が待ってる!ってね(笑)
矢野:
でもここでスケジュールの都合が合わせられなかったら、今回の750万回再生もなかったと考えると、出演できてよかったなあと思います。もちろんイベントもすごく楽しかったです。
星ノ:
イベント会場で僕らも展示されてるゲームで遊ばせてもらったし、お客さんと触れ合いながら楽しめたのは初めてでしたね。お客さんの層もゲームが好きな人達で、ネタに対する反応も大きくて、僕らのネタはこういうイベントで求められてるんだなって思いましたね。
友坂:
実際に客席で見てても、手応えを感じてる風に見えていましたよ。
矢野:
それまではゲームファンがたくさん集まるイベントでネタをやったことがなくて、ゲームネタに関しては、かろうじてアニソンイベントのネタコーナーのおまけでやったりしていた程度で。
星ノ:
今回の「例のやつw」で僕らのことを知ってくれた人も多いんですが、僕らもゲームの大会に参加させてもらうようになって。そこで動画で見ていたプレイヤーの方達に会った時に「握手してください!」って言うと、逆に「ファンです」って言っていただけて、ああ、見てくれてる人は見てくれていたんだなって、本当に嬉しかったです。
無敵:
昨年8月に「TEAM 無敵時間」として出場いただいたX-ESTですね。大会は残念な結果でしたが、純度100%混じりっけなしのスト2ファンしかいない会場で「例のやつw」を披露いただけたのは嬉しかったです。

無敵:
では、友坂さんはどうしてあの日、あの場所にいたのでしょうか?
友坂:
あのイベントの少し前に、『ビデオゲームミュージアム ロボット深谷』というゲームセンターで『セレコレ』の主催者さんと知り合ってまして、イベントにも誘われてたんです。でも当日、仕事も残っていて行こうかどうか迷ってたんですが、NOモーション。さんが出演されることを思い出して。改めてお二人のプロフィールをチェックしたら、以前に無敵時間さんのモデルをされていた鈴木咲さんと同じ事務所だったんですね。そこで、じゃあ、ゲーム好きだし無敵時間Tシャツをプレゼントしに行こう!ってなったんです。
https://twitter.com/VGM_Robot
インディーズブランドのTシャツを芸人さんに着てもらうというのはよくあるので、生でネタが見たかったというのもありましたが、本来の目的はこっちだったんです。
無敵:
その節は本当にありがとうございました!
矢野:
ネタが終わって控室に戻る時に友坂さんが追いかけてきて、興奮気味に話しかけられて渡されたのを覚えてます(笑)
星ノ:
着やすいし、今でも日常的に着てますよw
無敵:
いつもありがとうございます!
では、実際に現場ではどのようにあの動画を撮影されたのでしょうか?
友坂:
お二人のネタコーナーが始まる時、最初は観覧席の一番後ろ側で立ちながら見ようと思っていたんです。でもよく見たら一番前の席がひとつ空いてて。せっかくだからそこに座って見ることにしました。
矢野:
何かに導かれたんですかねえ(笑)。だって、ストリートファイター30周年のタイミングですよ!
友坂:
きっとゲームの神様のお導きがあったのかもしれませんね。そもそもネタを撮影するつもりはなかったんですけど、お二人が「今日は撮影OKでーす!」って仰ってくれたので、ゲーム好きの弟に自慢するために撮影しました。
星ノ:
僕らのネタを「自慢しよう!」って思えるセンスの持ち主が集まるイベントでしたねえ。
友坂:
お二人のネタはネットの動画では見たことありましたけど、やっぱり生で見ると、より完成度の高さが感じられて、面白いのになぜか感動してしまいました。そして終わってからツイッターにアップして、お二人を追いかけてTシャツを渡した後、またイベント会場内のゲームで楽しんでいました。

無敵:
その後、異変が起こるわけですね?
友坂:
最初に驚いたのは帰宅中にツイッターを見たらRTが100くらいになってた時です。その後、ジムに行って帰る前にRTが10,000を突破してて。
矢野:
僕らも帰りにツイッターを見たら再生回数のケタが増えすぎてて、何回なのかよくわからなくなってましたね(笑)
友坂:
何が最初のきっかけだったのか知りたいですね。自分のフォロワーの内訳はゲーム業界の方が多いので、多分、その中の誰かだとは思うんですが。
矢野:
お導きですね〜(笑)
友坂:
当日は夜通しツイッターを見ていたのですが、反響の半分以上が海外の方で。やはりそこが爆発的に拡散された原因だと思います。それと日本は日曜日でしたが、その後に時差の関係で北米大陸が日曜日になっていったのも関わってそうです。
星ノ:
やっぱり世界的に流行したゲームだし、僕らのネタは喋りじゃなくて音だから、伝わりやすかったんじゃないかな。
矢野:
「ハドーケン」「ショーリューケン」はもはや世界言語ですね(笑)
友坂:
リプライのほとんどが絶賛コメントでしたが、中には「声で効果音を再現している」ことに気がついてなさそうなのもありました(笑)。
星ノ:
以前バズったピコ太郎さんのネタはジャスティン・ビーバーさんのツイートがきっかけでしたが、ネタ自体も英語だったから海外に広まりやすかったんですよね。
矢野:
僕らも最初のYouTubeの動画が話題になった時、ジャスティン待ちしてたんですけどね(笑)
星ノ:
でも「例のやつw」は、UFCチャンピオンのマイケル・ビスピン選手がツイートしてくれて。
https://twitter.com/bisping/status/997517557744599040
矢野:
ジャスティンじゃなくて、ビスピンだったかあー(笑)
友坂:
国内外のメディアにもたくさん取り上げていただきましたね。
矢野:
あと、フォロワーの方から聞いたのですが、E3のステージ上で流れたIGNさんの動画でも、一瞬使われたらしいです「例のやつw」(笑)
星ノ:
旬のネタってことで使ってくれたんですかね~
矢野:
これもお導きなんだろうけど、海外には呼ばれてないんだよなあ・・・
無敵:
実は昨年のカプコンカップを狙ってたんですけど、、、今年はEVOに行きたいですね!

無敵:
ツイッターでは大反響でしたが、実生活はどうでしたか?
星ノ:
海外の人に写真を求められるようになったんですけど、外ロケの合間とかに「例のやつw」の動画を見せながら「この人でしょ?」って来るんですよ(笑)
無敵:
AbemaTVさんの「賞金首」のロケですね。浅草とか観光地の。あと、東京ゲームショウでもカプコンブースで公式のお仕事としてネタを披露されてました。
友坂:
実はそのネタもツイッターにアップさせていただきました(笑)。
https://twitter.com/ksmtknit/status/1043718983944351744
でも、秋以降に露出が増えた代わりに、消費されるスピードも早いというか。スト2のモノマネだけがフォーカスされて、一発屋っぽくなってしまっているのが心配です。
星ノ:
それは僕らも感じていて・・・。「スト2モノマネの人」っていう風に認知されたからこそ、アニメとか他のゲームとか、サブカルネタもできることを見せたいと思ってます。
矢野:
でも最近一番お仕事で呼んでくださるのがセガさんという(笑)
無敵:
他にも鉄拳の日韓対決のイベントにも出演されてました。
矢野:
やっぱりゲームやアニメのネタでテレビのゴールデンタイムとかは難しいと思うんで、逆に「eSportsとかゲームイベントといえばこの人!」と言われるような芸人・MCになりたいですね。
星ノ:
テレビはテレビのいい所があるけど、解る人向けにアピールしていきたいですね!
矢野:
目標としては、やまだひさしさんのような存在というか。
星ノ:
解る人にとっては「おおー!」ってなるような感じですね。
友坂:
ちなみにワンマンライブとかやらないんですか?
矢野:
最近やってないですね~
星ノ:
やりますか!?(なぜか無敵時間の方を見る)
無敵:
・・・無敵時間プレゼンツ???
矢野:
NOモーション。のマニアックライブ『芸メスト!』
友坂:
劇場を10倍面白くするやつ!
星ノ:
芸ム、芸マー、芸メスト!
一同:
www
無敵:
本日はお忙しいところありがとうございました。
NOモーション。さんのさらなるご活躍にも期待しています!
矢野:
ゲーム業界、サブカル業界の皆さま、お仕事・・・
矢野&星ノ:
お待ちしてまーす!